埋もれないように綴る

生きにくくてもなんとか生きること

『乳がん』と診断されてからのこととか ①

f:id:sent0212:20190628223318j:plain

 

今年2月に手術をして、特に命に別状なかったのですぐに社会復帰できるつもりでいたが、なんやかんやとダルさが取れずにいて仕事復帰できない不安がある。

 

手術のために仕事を辞めた訳ではなく、昨年11月いっぱいで仕事を辞めたのちの検査結果で『乳がん』と診断されたのだった。まあ、あがいても仕方ないし、お医者さまにお任せするしかないな、、、と深く考えずに手術に備えることとなった。医学は進歩しているし、私のなくなった姉も『乳がん』で余命3ヶ月と診断されて10年生き延びたヒトだったし。

 

退職前の11月中に、次の3ヶ月短期派遣の仕事が決まりかけていたが、検査などでお休みをいただく必要が出来たので、辞退することとなる。

 

その時点で病気とは思っておらず、4月からツレの仕事を手伝うことになるかもしれなかったため、長期の仕事は考えていなかった。ちょうど決まりかけたその仕事は、期間中に休まないことが前提の募集だったためやむなくの辞退だった。

 

派遣会社の営業さんはいつのときも関心するのだが、こちらの質問に対して的確に即答もしくは、確認後に返答やアドバイスをくださる。とても凄い能力だと思う。お世話になっていた派遣会社の、特に女性の営業さんはどのかたも本当に有能で、しかも大変なお仕事で頭が下がる思いだ。

 

この決まりかけた短期派遣の際の担当営業さんも、とても聡明なかたで、丁寧でもあった。

 

私は馬鹿正直……自分を内面以上に良く見せようと出来ない性分というか、まあ平たくいうと要領が悪い。派遣先への面談の前に営業さんとの打ち合わせ時に、その前にした健康診断の再検査の結果待ちでありと説明し、検査の結果によってはその後病院へ通うことになるかもしれない状況にあると相談したところ、そのほかにも不安なことを相談したこともあり「正直過ぎますよ」とやんわりご指摘いただいた。

 

この、要領の悪いままの私を雇ってくれる会社で働けないかと思っているから、派遣社員の面談時は本当に困る。マイナス要素を発言しないように自己紹介をしなくてはならず、そのことの難しさ。私の場合は客観的に自分を判断できるという、一見プラス要素のようでもあるが、その客観的判断により、自分の売りどころは“人当たりの良さだけ”だと解っている。困ったことに自虐的判断ではなく、とにかく事務処理能力の遅さは一目瞭然。

 

人当たりの良さと、一見キャリアウーマン風の見掛け(倒し)で、面接受けがとても良いために簡単に採用が決まってしまう。これは良いことであるようでいて、実務の理解力・処理能力に問題がある自分にとっては、その後に、周りの期待とのギャップに困ることとなる。

 

もちろん困っているだけではいけないこともわかっているため、自分では精一杯処理しているつもりではいるが、どの職場においても、どうしたって平均にも追いつけない。平均だけではない。多分下から数えたほうが早く、1・2を争う処理能力の無さ。この派遣会社で紹介してもらった職場は全て、処理能力の遅さがネックとなり辞めて来ていた。

 

11月までいた職場の(派遣会社の)担当営業の女性は、いつも親身になって私の不安を解消してくださっていた。彼女が元気づけてくれていたから2年半ほど働いていられたのだと思う。派遣先の所属長のかたも、とても良いかたでそんな私の要領の悪さも、個性としてみてくれており、誠実にこなそうとしているさまを評価してくださっていたようだ。

 

とはいえ、どんなに努力しても捗らない様を、実務を直接指導してくださるかたは、理解できなかったことと思う。そのかたが、とても誠実なかただったからこそ、私の判断力不足や、理解力不足によるミスなどで迷惑をかけていることが、苦痛になっていった。

 

最近企業では毎年“ストレスチェック”なるものがある。前年までは特段問題なかったが、去年の結果がかなり悪かった。自分でもストレス過多と認識していた。どう改善したら良いのか全く方法が見つからなかった。担当営業のかたは、何も心配はないと言ってくださっていたが、現場での空気は私にはとても重く感じられた。

 

最終的に退職の意志を伝えたときに、担当営業のかたにキリがいいからと年内いっぱいとご提案をいただいたが、その1ヶ月を待てずに11月いっぱいでの退職として貰った。精神的に限界だった。

 

こんなことをずっと繰り返している。本当に、人当たりの良さだけ……。努力が足りないのだとしたら、人一倍の努力をしないとこなせない。企業では処理時間は短いほうが良いに決まっている。努力で時間を短縮できない。企業で働くには、能力が追いついて行かない。

 

とはいえ、収入がないと生きていけない。

 

そんななか、もがいているときに『乳がん』と診断された。

 

診断結果自体は、事実であり認めなくてはならず医師の判断に従ったほうがよいので、さほど混乱はしなかった。お金は、投資信託を考えていた資金を全て充てれば良いと思った。

 

また、姉をがんで亡くしていたため10年前に保険に加入していた。もう、どういった保証内容だったかも覚えておらず、このまま掛け捨てになると思っていた保険が役にたってくれるときがやって来るとは思っていなかった。

 

これで何とかするしかない。

 

とはいえ、仕事が全くなくなるのは心配だったので単発の仕事を探すことにした。

 

……ちょこっと愚痴をどこかへ言いたくなっただけだったのが、長くなりそうなので今日はここまで。その後、仕事を探しながら手術への準備をすることになる。

 

少し気持ちが弱っているときに書いたが、落ち込むこともなく淡々と書いている。自分の頭のなかを整理したいだけ。読んでくれたヒトが重い気持ちになってしまったとしたら申し訳ないが、自分ではちょっとした頭のなかの整理なので、事実だけサラッと流して読んでいただけると幸いと思う。

 

なんか、このブログではいつも少し重い内容になっていないかな?とも思っている。ただ今の時点では『乳がん』は切除しており、進行しておらず悪化のリスクも少ないということまでは書いておこう。